レンチキュラー lenticular 


 シート状のレンチキュラーレンズを用いて、特殊な視覚効果を与える印刷物の事です。

 レンチキュラーレンズとは微細な線状の凸レンズが無数に並んだ透明なシートです。

 このシートを特殊印刷画像に張り合わせたり、レンズ裏面に直接印刷することで

 立体的に見える画像等を作成する事が可能です。

 レンチキュラーレンズによる効果は大きく分けて下記の2種に分類されます。

  A:チェンジング効果

     光の屈折により角度によって異なる画像が見える

  B:立体効果

     人間の視差(左右の目での対象物の見え方の違い)を利用し

     見る角度を変える必要なく立体的な画像が見える

 いずれの効果も、特殊印刷画像(複数の画像を短冊状に切り交互につなぎ合わせた画像)を

 使用する必要があります。

 特殊印刷画像とレンズ一本一本の幅を正確に合わせる必要があります。

 レンチキュラーシートの表面の細かさは「lpi」(line per inch)の数値で表記され、

 数値が大きいほどレンズの間隔が細かい事を表します。

 例えば、50lpiなら1インチ(2.54cm)あたりにレンズが50本あることを表します。

 一般的に数値の小さいものは薄くて小さなもの(名刺・カード等)に使用され、

 数値の大きなものは厚くて大きなもの(看板等)に使用されるます。
 
 


(C) 2021 Jipang.Corp.